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突然の訪問者 [ふたりぽっち序章2]

小学校生活にも慣れてきた土曜の午後
4時間授業が終わり帰宅すると
父の部屋(応接間と呼んでいました)に誰かが寝ていました。
あれ?
ベットから出ている手に母と同じオパールの指輪が・・・。
「おかあちゃん!」と思わず声をかけました。
起き上がったその人は、母とは似ても似つかない別人でした。
「あら、もう帰ってきたの?」と言ってばつが悪そうに
下着姿の胸元を隠していたその人が後日、私より2歳年下の女の子を
連れて義母として家に住む事になったのです。

その人、義母は隣町で居酒屋を開いていました。
父と知り合った経路は知りませんが、母が居る頃からの
付き合いだった様です。
父は義母の娘を養女とし、再婚したのです。
私が小学校2年生の6月の頃でした。

姉は中学生になっていました。
ちょうど思春期に入った頃で、幼い私には何も解らなかったのですが
父が大好きだった姉には、再婚はかなりショックな出来事だったらしく
義母と話をする事も敬遠していて、いつも自分の部屋に閉じこもる様に
なっていました。
かという私も、義母が大嫌いでした。
容姿が悪く、特にひどいO脚で後ろから見るとまるでガマガエル。
綺麗だった母とは月とすっぽんなその人を義母とは認められず
「おばちゃん」と呼んでいた私でした。


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